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2023年06月04日

夫婦で住宅ローン組みますか?

住宅ローン

住宅ローンの相談で必ず出てくる夫婦問題です。単独で組むか夫婦で組むか。

今回は夫婦で住宅ローンを組む話です。

夫婦で住宅ローンを組む場合は幾つか種類があります。

大きく「連帯保証」、「連帯債務」、「ペアローン」の3種類に分かれますが、それぞれメリットやデメリットがあります。順に確認していきます。

 



 

連帯保証


連帯保証とは、夫婦の一方が主な債務者として住宅ローンを契約し、もう一方が連帯保証人として債務の保証人となる方法です。連帯保証人は、主な債務者の返済が滞った場合に返済の義務を負います。

【メリット】

連帯保証のメリットは以下の通りです。

- 夫婦の収入を合算して住宅ローンの審査を受けられるため、借入額を増やすことができます 。
- 契約は一本なので、ペアローンや連帯債務に比べて契約時にかかる諸費用を抑えることができます 。
- 連帯保証型は多くの金融機関で取り扱われているため、利用しやすいです 。

【デメリット】

連帯保証のデメリットは以下の通りです。

- 連帯保証人は住宅ローン控除を利用できません 。住宅ローン控除とは、住宅ローンの年末残高の0.7%が所得税や住民税から控除される制度です。
- 連帯保証人は団体信用生命保険に加入できません 。団体信用生命保険とは、住宅ローン契約者が死亡や障害などで返済不能になった場合に、住宅ローン残高を一括返済する保険です。
- 主な債務者が返済できなくなった場合、連帯保証人が全額を肩代わりしなければなりません 。また、離婚した場合でも連帯保証人の責任は解除されません。

 

連帯債務


連帯債務とは、夫婦がそれぞれ主たる債務者と従たる債務者として住宅ローンを契約する方法です。主たる債務者と従たる債務者は最初から共に返済の義務を負います。

【メリット】

連帯債務のメリットは以下の通りです。

- 主たる債務者と従たる債務者はそれぞれ住宅ローン控除を利用できます 。
- 契約は一本なので、ペアローンに比べて契約時にかかる諸費用を抑えることができます 。

【デメリット】

連帯債務のデメリットは以下の通りです。

- 主たる債務者が返済できなくなった場合、従たる債務者が全額を肩代わりしなければなりません 。また、離婚した場合でも従たる債務者の責任は解除されません。
- 従たる債務者は団体信用生命保険に加入できないことが多いです 。そのため、万一の場合に自分や家族の生活を守るために別途個人的な保険を用意する必要があります。

 

ペアローン


ペアローンとは、夫婦が同じ金融機関からそれぞれ別々に住宅ローンを契約する方法です。夫婦が互いに連帯保証人となることが一般的です。私のお客様では一番多い組み方です。

【メリット】

ペアローンのメリットは以下の通りです。

- 夫婦それぞれが住宅ローン控除を利用できます 。
- 夫婦それぞれが団体信用生命保険に加入できます 。
- 借入期間や返済方式などの条件を各契約ごとに自由に選べます 。

【デメリット】

ペアローンのデメリットは以下の通りです。

- 契約ごとに諸費用がかかります 。印紙税や手数料などが二重に必要になります。
- どちらか一方に万一のことがあっても、もう一方の住宅ローンは残ります。通常は団体信用生命保険は各契約者分しか免除されません。

 

まとめ


以上、夫婦で住宅ローンを組む場合の種類と特徴・メリット・デメリットをご紹介しました。

夫婦それぞれの収入やライフプランに応じて最適な方法を選ぶことが大切です。一番の問題点は将来離婚する時に夫婦ともに住宅ローンが残っていることです。

住宅から出ていく側には不要なローンですから相手に押し付けたいところでしょうが、実際にはなかなか簡単に手続きが進まないケースが多いです。

もちろん金利や返済プランなども検討する必要があります。

住宅購入は人生で一度あるかないかの大きな決断です。しっかり情報収集し、慎重に判断しましょう。

 
有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

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