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2023年06月25日

住宅ローンは何年まで組めるの?

住宅ローン

住宅ローンの借り入れ期間は、銀行や金融機関によって異なりますが、一般的には35年が上限となっています。

しかし、最近では40年や50年の超長期ローンも登場しており、個人のニーズに応じて選択できるようになっています。

 



 

今回は長期で住宅ローンを組むメリットとデメリットを見ていきます。

具体例として、5,000万円の住宅ローンを35年で借りた場合と50年で借りた場合を比較してみましょう。金利は1%とします。

35年の場合:
月々の返済額:141,142円
総返済額:5,928万円
総利息額:928万円

50年の場合:
月々の返済額:105,929円
総返済額:6,356万円
総利息額:1,356万円

このように、50年の方が月々の返済額は35,000円少なくなりますが、総返済額は428万円多くなります。

 

長期ローンのメリット


・毎月の支払額を抑えられる

長期間の借り入れを選択することによって毎月の支払額を低く抑えることが出来ます。心理的には少し安心かもしれません。

・住宅ローンを多く組める

月々の支払額を低くすることによって住宅ローンを多く借りることが出来ます。

金融機関は「収入に対する住宅ローンの返済比率」で審査します。ローン返済額が低くなることにより多くのローンが組めますので選べる物件が増えます。

・購入物件のグレードUPが出来る

住宅ローンが多く組めるので間取りや設備などより希望に近い内容で完成出来ます。より満足度も高くなりますので長期ローンは検討の余地はあります。

 

長期ローンのデメリット


・総返済額(利息)が増える

先ほどの例で検証します。

返済期間が35年から50年に長くなると利息額が428万円も増えます。預金しても増えない時代に利息が400万円以上増えることは頭が痛いかもしれません。

・老後に影響する

例えば30歳の方が住宅ローンを組んだ場合、35年の場合は65歳で完済できますが、50年の場合は80歳まで返済しなければなりません。

何歳まで働くかは分かりませんが、年金だけの収入になった時に住宅ローンを抱えていると精神的に大きな負担になるでしょう。

・金利の影響を受けやすい

選択する住宅ローンにもよりますが、変動金利型の住宅ローンを組んだ場合は要注意です。

何十年もの間に社会情勢の影響により金利が上昇しますとその分返済額にも影響があります。長くローンを組むことはその分より影響を受けてしまいます。

 

確認すべき点


長期でローンを組む場合は、何よりも繰り上げ返済を視野に入れてほしいです。

繰り上げ返済とは、毎月の返済額に加えて、一時的に多めに返済することです。これにより、借入残高や返済期間を短縮することができます。

しかし、繰り上げ返済には手数料がかかる場合や、一定の期間や金額の制限がある場合があります。一般的にはネットバンキング経由で手続きを行うと手数料が無料のケースが多いです。

事前に金融機関に確認しておくことをお勧めします。また団体信用生命保険の内容も確認しましょう。

自営業の場合、老後の保障を民間の生命保険でカバーするよりも住宅ローンの団信が安いことも。

無理に繰り上げ返済を行うよりも住宅ローンをあえてそのまま返済して団信を有効に利用しつつ手元に現金を残すことも検討してください。

 

まとめ


以上が長期でローンを組む場合のメリットとデメリット、確認すべき点になります。

まず、金利を選ぶときは、将来的な金利動向や自分のライフプランを考慮してください。

固定金利ならば金利上昇リスクを回避できますが、変動金利ならば金利下落時に返済負担を軽減できます。

また自己資金を用意して借入額を抑えることも検討しましょう。

自己資金が多ければ借入額や返済期間を短くできますし、金融機関からも信用度が高まります。

そして節税効果を活用すべきです。住宅ローン控除や住民税特別控除などの制度を利用すれば、所得税や住民税を減らすことができます。

さっきの話と矛盾するかもしれませんが、自己資金を抑えてより多くの住宅ローンを組むほうが節税効果が高いこともあります。

長期でローンを組むことは、住宅購入の際の選択肢の一つですが、まずは自分のライフスタイルや将来の計画に合わせて、最適なローンを選びましょう。
有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

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