2023年06月18日
日本の国債って買っても良いのですか?
積立・運用
銀行で日本の国債を薦められた場合、何も考えずに購入しても良いのでしょうか?
どのようなメリットやデメリットがあるか、預貯金と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、国債とは何か、国債投資の仕組みや種類、そして預貯金と比べた時のメリットとデメリットや注意点について解説します。
国債とは、国が発行する債券のことです。
国は、社会保障やインフラ整備などの財政支出を行うために、税金からの収入では足りない分を国債を発行して賄っています。
国債は、投資家に対して一定期間後に元本と利子を返済する約束をした証券です。つまり、国債は国の借金であり、投資家は国にお金を貸す立場になります。
国債投資とは、国債を購入して保有することで利子を得ることです。
国債は、証券会社や銀行などで購入できます。また、複数の債券に分散投資できる投資信託もあります。
国債には、大きく分けて「個人向け国債」と「新窓販国債」の2種類があります。
「個人向け国債」
「個人向け国債」とは、その名の通り個人に向けて発行される国債です。
法人は購入できません。個人向け国債には、固定金利型3年満期、固定金利型5年満期、変動金利型10年満期の3種類があります。
固定金利型は金利が固定されており、変動金利型は市場の金利に連動して変動します。個人向け国債は途中解約が可能ですが、市場で売却することはできません。
「新窓販国債」
「新窓販国債」とは、個人・法人を問わず購入できる国債です。
金利は固定金利のみです。新窓販国債は途中解約ができませんが、市場で売却することができます。そのため、自由度も高いものになっています。
預貯金と比べて、国債投資にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
「メリット」
・預貯金よりも利回りが高い
預貯金の金利は非常に低く、現在では0.001%程度です。一方、国債の金利は0.05%程度です。つまり、同じ金額を預貯金にするよりも、国債にする方が利息が多く得られます。長期的に見ると、国債にする方が資産形成に有利です。
・元本が保証される
預貯金は、銀行が破綻した場合には、預金保険制度によって最大1000万円までしか保証されません。しかし、国債は、国が破綻しない限り、満期になれば必ず元本が返ってきます。そのため、安全性が高いと言えます。
「デメリット」
・収益性が低い
国債の利回りは預貯金よりも高いとはいえ、他の投資商品と比べると低いです。例えば、株式や投資信託などは、リスクが高い分、利回りも高い場合があります。国債は大きなリターンを期待できないので、収益性は低いと言えます。
・流動性が低い
預貯金は、必要に応じてすぐに引き出すことができます。しかし、国債は途中解約や売却に制限があります。個人向け国債は1年以上経過しないと途中解約できませんし、新窓販国債は市場で売却する際に価格変動の影響を受けます。そのため、流動性が低いと言えます。
購入する上で注意すべきポイントはどんな点でしょうか?
・金利変動リスクに注意
金利変動リスクとは、市場の金利の変動によって受ける損失のことです。固定金利型の国債を購入した場合、市場の金利が上昇すると国債の価格が下落します。
そのため、市場で売却すると元本割れする可能性があります。変動金利型の国債を購入した場合、市場の金利が下落すると受け取る利息も減少します。そのため、満期まで保有すると収益性が低下する可能性があります。
・信用リスクに注意
信用リスクとは、国債を発行している国の信用度に関するリスクのことです。日本の国債は信用度が高く、デフォルト(債務不履行)の可能性は低いです。しかし、海外の国債を購入する場合は、政治や経済の不安定さからデフォルトの可能性が高くなる場合があります。
その場合、元本や利息を受け取れなくなる恐れがあります。信用リスクを判断するためには、格付け会社の評価を参考にしましょう
銀行や証券会社で勧めてるし購入しても良いかなと安易に思うのではなく、今後のライフスタイルに当てはめた時にこの国債を購入する理由が明確であれば良いと思います。
きちんと他の商品と比較して失敗しない積立運用を心がけてください。
どのようなメリットやデメリットがあるか、預貯金と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、国債とは何か、国債投資の仕組みや種類、そして預貯金と比べた時のメリットとデメリットや注意点について解説します。
そもそも国債って何だろ?
国債とは、国が発行する債券のことです。
国は、社会保障やインフラ整備などの財政支出を行うために、税金からの収入では足りない分を国債を発行して賄っています。
国債は、投資家に対して一定期間後に元本と利子を返済する約束をした証券です。つまり、国債は国の借金であり、投資家は国にお金を貸す立場になります。
国債購入の仕組みや種類
国債投資とは、国債を購入して保有することで利子を得ることです。
国債は、証券会社や銀行などで購入できます。また、複数の債券に分散投資できる投資信託もあります。
国債には、大きく分けて「個人向け国債」と「新窓販国債」の2種類があります。
「個人向け国債」
「個人向け国債」とは、その名の通り個人に向けて発行される国債です。
法人は購入できません。個人向け国債には、固定金利型3年満期、固定金利型5年満期、変動金利型10年満期の3種類があります。
固定金利型は金利が固定されており、変動金利型は市場の金利に連動して変動します。個人向け国債は途中解約が可能ですが、市場で売却することはできません。
「新窓販国債」
「新窓販国債」とは、個人・法人を問わず購入できる国債です。
金利は固定金利のみです。新窓販国債は途中解約ができませんが、市場で売却することができます。そのため、自由度も高いものになっています。
預貯金と比べた時のメリットとデメリット
預貯金と比べて、国債投資にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
「メリット」
・預貯金よりも利回りが高い
預貯金の金利は非常に低く、現在では0.001%程度です。一方、国債の金利は0.05%程度です。つまり、同じ金額を預貯金にするよりも、国債にする方が利息が多く得られます。長期的に見ると、国債にする方が資産形成に有利です。
・元本が保証される
預貯金は、銀行が破綻した場合には、預金保険制度によって最大1000万円までしか保証されません。しかし、国債は、国が破綻しない限り、満期になれば必ず元本が返ってきます。そのため、安全性が高いと言えます。
「デメリット」
・収益性が低い
国債の利回りは預貯金よりも高いとはいえ、他の投資商品と比べると低いです。例えば、株式や投資信託などは、リスクが高い分、利回りも高い場合があります。国債は大きなリターンを期待できないので、収益性は低いと言えます。
・流動性が低い
預貯金は、必要に応じてすぐに引き出すことができます。しかし、国債は途中解約や売却に制限があります。個人向け国債は1年以上経過しないと途中解約できませんし、新窓販国債は市場で売却する際に価格変動の影響を受けます。そのため、流動性が低いと言えます。
注意点は?
購入する上で注意すべきポイントはどんな点でしょうか?
・金利変動リスクに注意
金利変動リスクとは、市場の金利の変動によって受ける損失のことです。固定金利型の国債を購入した場合、市場の金利が上昇すると国債の価格が下落します。
そのため、市場で売却すると元本割れする可能性があります。変動金利型の国債を購入した場合、市場の金利が下落すると受け取る利息も減少します。そのため、満期まで保有すると収益性が低下する可能性があります。
・信用リスクに注意
信用リスクとは、国債を発行している国の信用度に関するリスクのことです。日本の国債は信用度が高く、デフォルト(債務不履行)の可能性は低いです。しかし、海外の国債を購入する場合は、政治や経済の不安定さからデフォルトの可能性が高くなる場合があります。
その場合、元本や利息を受け取れなくなる恐れがあります。信用リスクを判断するためには、格付け会社の評価を参考にしましょう
まとめ
銀行や証券会社で勧めてるし購入しても良いかなと安易に思うのではなく、今後のライフスタイルに当てはめた時にこの国債を購入する理由が明確であれば良いと思います。
きちんと他の商品と比較して失敗しない積立運用を心がけてください。
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