2023年06月09日
頭金ゼロで住宅購入しても良い?
住まいづくり
「 頭金ゼロで住宅購入することはやめたほうが良いか?」
お客様からたまに聞かれます。
裏を返せば「オール住宅ローン」での家づくりです。メリットやデメリットはあるのでしょうか?
今回は、頭金ゼロで住宅購入しても良いのか、メリットやデメリットについて解説していきます。
そもそも頭金とは何でしょうか?
頭金とは、住宅購入時に自己資金で支払う金額のことです。
例えば、5,000万円の物件を購入する場合、頭金が500万円なら、残りの4,500万円を住宅ローンで借りることになります。
頭金が多ければ多いほど、住宅ローンの借入額や返済額を減らすことができます。
1990年代までは頭金は物件価格の20%くらいは必要だと言われてましたし、今でも一部の専門家はこの数字を推奨していたりします。
土地を購入する時に、売り主から頭金が多いことを喜ばれるケースもあるくらいです。
しかし、頭金を貯めるのは簡単ではありません。家賃や生活費などの支出がある中で、毎月コツコツと貯蓄する必要があります。
では頭金を貯めずに、頭金ゼロで住宅購入するメリットとデメリットを確認していきます。
では、頭金ゼロで住宅購入するメリットは何でしょうか?
・理想の物件を早く手に入れられる
頭金ゼロなら、貯蓄額に左右されずに、気に入った物件が見つかったらすぐに購入することができます。
ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて、タイミングよく住み替えることも可能です。
・手元に現金を残せる
頭金を支払わなければ、その分手元に現金が残ります。
これは、住宅購入後にかかる固定資産税や修繕費用などの予備費として活用できます。また、教育費や老後資金などの長期的な貯蓄も確保できます。さらに、収入が減ったり失業したりした場合の備えにもなります。
・住宅ローン減税の控除額が大きくなる
住宅ローン減税とは、住宅ローンを利用してマイホームを購入した人に対して、所得税から一定額を控除する制度です。この控除額は、年末時点の借入残高の1%(上限40万円)です。頭金ゼロなら借入残高が大きくなるため、控除額も大きくなります。還付された税金は貯蓄や返済に充てることができます。
・団信を大きく組める
団信とは、住宅ローンを組んだ時にローン残高に合わせて付随する生命保険のことです。ローン契約者に万が一のことがあった時にローンの支払いが免除になります。多くのローンを組むとその分団信が付いてきますので、加入中の生命保険のうち死亡保険を削減することが出来ます。
一方で、頭金ゼロで住宅購入するデメリットもあります。
・ローンの返済額や利息が増える
頭金ゼロだと、住宅ローンの借入額が増えます。
その分、毎月の返済額や利息も増えます。また、住宅ローンの金利は、借入額や返済期間によって変わります。頭金ゼロなら、金利が高くなる可能性もあります。特に、変動金利タイプを選んだ場合は、金利が上昇したときの影響が大きくなります。
・ローンの審査が厳しくなる
頭金ゼロだと、住宅ローンの審査が厳しくなります。
住宅ローンの審査では、年齢や年収、職業、勤務先、勤続年数、借入状況、返済履歴などがチェックされます。これらは、返済能力や信用度を判断するための基準です。借入額が大きいほど、審査基準も高くなります。そのため、頭金ゼロでは審査に通りにくくなる可能性があります。
・家を売りにくい
頭金ゼロだと、住宅ローンの返済期間が長くなります。
その間に、住宅の価値は下がっていく可能性があります。住み続けるのであれば問題ありませんが、問題は返済期間中に家を売る場合です。家を売るときには、売却金でローン残債を支払うのが一般的です。しかし、残債が家の価値を超えたら「オーバーローン」という状態になります。売却金だけでは完済できず、他から現金を用意しなければなりません。
頭金ゼロで住宅購入することはやめたほうが良いかというと、どちらとも言えません。
やはりメリットもデメリットもあります。
自分のライフプランや資金状況に合わせて、物件の予算はもちろんですが、頭金の有無や住宅ローン額を決めることが大切です。
また、諸費用や購入後にかかる費用もきちんと把握しておくことが重要です。
住宅購入は一生に一度の大きな買い物です。
慎重に計画し、後悔しない選択肢を見つけましょう。
お客様からたまに聞かれます。
裏を返せば「オール住宅ローン」での家づくりです。メリットやデメリットはあるのでしょうか?
今回は、頭金ゼロで住宅購入しても良いのか、メリットやデメリットについて解説していきます。
頭金について
そもそも頭金とは何でしょうか?
頭金とは、住宅購入時に自己資金で支払う金額のことです。
例えば、5,000万円の物件を購入する場合、頭金が500万円なら、残りの4,500万円を住宅ローンで借りることになります。
頭金が多ければ多いほど、住宅ローンの借入額や返済額を減らすことができます。
1990年代までは頭金は物件価格の20%くらいは必要だと言われてましたし、今でも一部の専門家はこの数字を推奨していたりします。
土地を購入する時に、売り主から頭金が多いことを喜ばれるケースもあるくらいです。
しかし、頭金を貯めるのは簡単ではありません。家賃や生活費などの支出がある中で、毎月コツコツと貯蓄する必要があります。
では頭金を貯めずに、頭金ゼロで住宅購入するメリットとデメリットを確認していきます。
頭金ゼロで住宅購入するメリット
では、頭金ゼロで住宅購入するメリットは何でしょうか?
・理想の物件を早く手に入れられる
頭金ゼロなら、貯蓄額に左右されずに、気に入った物件が見つかったらすぐに購入することができます。
ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて、タイミングよく住み替えることも可能です。
・手元に現金を残せる
頭金を支払わなければ、その分手元に現金が残ります。
これは、住宅購入後にかかる固定資産税や修繕費用などの予備費として活用できます。また、教育費や老後資金などの長期的な貯蓄も確保できます。さらに、収入が減ったり失業したりした場合の備えにもなります。
・住宅ローン減税の控除額が大きくなる
住宅ローン減税とは、住宅ローンを利用してマイホームを購入した人に対して、所得税から一定額を控除する制度です。この控除額は、年末時点の借入残高の1%(上限40万円)です。頭金ゼロなら借入残高が大きくなるため、控除額も大きくなります。還付された税金は貯蓄や返済に充てることができます。
・団信を大きく組める
団信とは、住宅ローンを組んだ時にローン残高に合わせて付随する生命保険のことです。ローン契約者に万が一のことがあった時にローンの支払いが免除になります。多くのローンを組むとその分団信が付いてきますので、加入中の生命保険のうち死亡保険を削減することが出来ます。
頭金ゼロで住宅購入するデメリット
一方で、頭金ゼロで住宅購入するデメリットもあります。
・ローンの返済額や利息が増える
頭金ゼロだと、住宅ローンの借入額が増えます。
その分、毎月の返済額や利息も増えます。また、住宅ローンの金利は、借入額や返済期間によって変わります。頭金ゼロなら、金利が高くなる可能性もあります。特に、変動金利タイプを選んだ場合は、金利が上昇したときの影響が大きくなります。
・ローンの審査が厳しくなる
頭金ゼロだと、住宅ローンの審査が厳しくなります。
住宅ローンの審査では、年齢や年収、職業、勤務先、勤続年数、借入状況、返済履歴などがチェックされます。これらは、返済能力や信用度を判断するための基準です。借入額が大きいほど、審査基準も高くなります。そのため、頭金ゼロでは審査に通りにくくなる可能性があります。
・家を売りにくい
頭金ゼロだと、住宅ローンの返済期間が長くなります。
その間に、住宅の価値は下がっていく可能性があります。住み続けるのであれば問題ありませんが、問題は返済期間中に家を売る場合です。家を売るときには、売却金でローン残債を支払うのが一般的です。しかし、残債が家の価値を超えたら「オーバーローン」という状態になります。売却金だけでは完済できず、他から現金を用意しなければなりません。
まとめ
頭金ゼロで住宅購入することはやめたほうが良いかというと、どちらとも言えません。
やはりメリットもデメリットもあります。
自分のライフプランや資金状況に合わせて、物件の予算はもちろんですが、頭金の有無や住宅ローン額を決めることが大切です。
また、諸費用や購入後にかかる費用もきちんと把握しておくことが重要です。
住宅購入は一生に一度の大きな買い物です。
慎重に計画し、後悔しない選択肢を見つけましょう。
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