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2023年06月30日

ボーナス返済は利用したほうが良い?

住宅ローン

住宅ローンの返済は「毎月返済」と「ボーナス時返済」の2つあります。

ボーナス返済とは、毎月の返済額に加えて、年に2回、ボーナスの一部を住宅ローンの返済に充てることです。

「1月と7月」「2月と8月」「6月と12月」などいくつか選択肢が用意されてます。

たまに勘違いする方がいますが、ボーナス時返済の月は月々払いに加えてボーナス時払いが発生します

月々の返済は仕方ないけど、ボーナスを当てにした返済計画は怖いという話もちらほら聞きます。

たしかにこのご時世不安はあります。

そこでボーナス返済に向いているケースや合理的な利用方法について検討していきます。

 



 

ボーナス払いの条件は?


ほとんどの金融機関でボーナス時返済は認めていますが、総借入額の40~50%が上限となっています。

例えば5,000万円の借り入れですと2,000~2,500万円分がボーナス時払いに組むことが出来ます。

 

【返済の違い】

条件:借入金額5,000万円、35年返済、金利1%

ケース1:月払いのみ

→支払額 月々141,142円

ケース2:月払い4,000万円、ボーナス時払い1,000万円

→支払額 月々112,914円 ボーナス時払い169,665円

ケース3:月払い2,500万円、ボーナス時払い2,500万円

→支払額 月々70,571円 ボーナス時払い424,164円

 

ボーナス時払いを多めに設定すると返済がきつく感じるでしょう。

もしボーナス金額が減ったりゼロになったら・・・

月々の返済負担を減らしたいからボーナス払いで補填するといった安易な考えは避けましょう。

 

ボーナス返済に向いている人


個々の相談経験から申し上げますと、公務員の方はボーナス返済に向いているでしょう。

民間企業とは異なり、月々の給料が抑えられている代わりにボーナスは確実に支給されてきました。今後も大きく変わることはないと思いますので、検討しても良いでしょう。

無理して月々払いを計画して毎月の収支が赤字になりボーナスで補填してるケースも散見されます。

そもそも住宅ローンを組む前に毎月の収支が赤字になるようでしたら、生命保険や自動車保険、貯蓄は毎月行わずにボーナスから充当することも選択して欲しいです。

 

ボーナス返済の効果的な使い方


繰り上げ返済を行う場合、月々払いはそのままにボーナス払いを優先して返済することが出来ます。

住宅ローン開始時は80歳完済だとしても、ボーナス時返済を優先して繰り上げ返済していくと老後の返済は月々のみになり家賃並みの返済に安定するかもしれません。

定年までにボーナス払い分のローン残高を確認して繰り上げ返済計画を立てていきましょう。

 

ボーナス返済に向いていない人


そもそもボーナス支給の無い人は向いていないです。

自営業の方は該当するでしょうし、定年間近で新規にローン組む方もリスクは高いです。

またボーナスの支給はあっても業績連動型の賞与の場合は慎重に検討してください。

 

まとめ


ボーナス返済を利用する場合は、返済期間中にボーナスが減少もしくはゼロになる可能性があるか確認しましょう。

また、ボーナス返済の金額が大きすぎると、生活費や貯蓄に影響が出る可能性もあります。

 

【チェック1】ボーナス返済の金額は、自分の収入や支出に合わせて決める

【チェック2】ボーナス返済をする場合でも、毎月の返済額は最低限支払う

【チェック3】ボーナス返済をした後に残った一定額のボーナスは、貯蓄に充てて将来の繰り上げ返済に充てる

 

今後の家計の収入や支出の状況を見直し、無理のない範囲で計画的に返済することが大切です。

金融機関やファイナンシャルプランナーに相談することをお勧めします。
有限会社ティーエムライフデザイン総合研究所

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